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マンションの雨漏りの対処方法は?費用は?(外壁編)

暮らし 雨漏り

マンションでの雨漏りの原因は2つ

これ以外は「雨漏り」ではなく水道管や排水管、その他が原因の「水漏れ」の可能性が高いです。

今回は外壁から内壁に出た雨漏りの修復です。

クロスをはがしたコンクリート壁の亀裂から雨漏り

コンクリート壁の亀裂から雨漏りの様子

外壁からの雨漏りには足場が必要

ほとんどの場合足場を組んで修復を行います。

原因によって異なりますが「外壁の亀裂」「鉄筋から伝わっての雨漏り」「シールの劣化」が考えられます。

全方向に足場を組むと、それだけで数百万円(マンションの規模にもよりますが)以上のコストになることもあります。

足場は全ての面ではなく1面のみ組むこともありますので、その場合はかなりコストをおさえられます。

足場に登って、原因となる職種の業者が修復を行います。

足場を組まずに修復もできる

しかし、足場を組まなくてもできる方法があります。

屋上からロープでぶら下がって行う高所作業です。

危険を伴う工事なので、人件費は決して安くはありません。

しかし、足場を組んで行う修復よりもかなり安価であることは間違いありません。

その様子を見てみましょう。

屋上からロープでぶら下がって外壁の劣化したシールを打ち換えているところです。

ロープでの高所作業 メリット

工事費の安さでしょう。

また工程が少ないこと(足場組、工事、足場解体などの工事日程組む必要はありません)。

ただし、危険を伴うので保険に加入しなければなりませんが、足場代の費用は一切かかりません。

ロープでの高所作業 デメリット

足場での作業ではないので横移動ができません。

また風が強い日は作業ができません。

足場の場合は数人の目で確認できますが、ロープでぶら下がる場合は1人の目でしか確認できないので、品質を考えると多少低くなるかもしれません。

足場の場合は足場を組んだ面は全面確認ができますが、ロープの場合は降りたラインの範囲内でしか確認ができません。

高所作業車での工事の場合

高所作業車での外壁工事

高所作業車での外壁修復工事

高所作業車で部分工事をすることもありますが、車両代、オペレーター費用、工事をする職人、警備員、などの費用を考えると最低でも数十万円はかかると思います。

作業車を駐車するスペースも必要で、道路を占有する場合は道路使用許可を申請しなければなりません。(画像は駐車場を4台分占有しています)

雨漏りは原因調査と修復工事の繰り返し

鉄筋コンクリート造の場合原因特定がかなり難しいです。

「雨漏りなのだから真上を補修工事すれば」と簡単にいかない場合が多いです。

原因がわからないと何度も繰り返さないと終わりません。

たまに建物の正反対から亀裂と鉄筋を伝わって全く違うところに雨が流れてくることもあります。

1回の工事で終わればラッキー

何度も言いますが鉄筋コンクリート造の雨漏りは原因特定が非常に難しく、修復工事が1回で終わることはないと考えておいた方が良いと思います。

中には半年掛かったと言う例も聞きます。

幸いなことに今のところ弊社では数回の工事で終わることが殆どですが、それでもかなり慎重に調査と工事を行います。

出来れば雨漏りは起きないで欲しいと思います。

どこに依頼すべきか?

「その建物を建てた会社」に依頼するのが一番

建築した会社がその物件を一番良く把握しているはずです。

面倒見が良くないからと言う理由でお付き合いを止めるお客様のいらっしゃるようですし、中には会社がなくなったと言うケースもあります。

建築士が在籍している工務店やリフォーム会社

建築した会社とのお付き合いがない場合は建築士が在籍している工務店やリフォーム会社に相談すると良いと思います。

依頼する時の注意点

焦ってはいけない

雨漏りが発生しているので焦る気持ちは分かりますが、そこにつけこむ営業にははまらないで欲しいと思います。

きちんと説明して親身になってくれるところに依頼しましょう。