便器の位置を後ろにずらして空間を広く取る為の工事の解説と費用
便器の位置を後ろにして空間を増やしたい
リフォーム中に「追加で、トイレの位置を少しでも奥にして欲しい」とのご要望がありました。
なぜかと言うと便器に腰かけると頭が前の壁についてしまうからです。
毎日何回も入るトイレ、ストレスも掛かるので何としてでも改善して欲しいと。
調べてみると既存の便器はネオレストのリモデルタイプ。
つまりそれ以前にあった便器の排水管をそのまま使えると言うのがリモデルなのです。
ただし可動域は制限があります。
必ずしも奥の壁いっぱいまで下げる事が出来ないので壁と便器の間に隙間がありました。
あと5センチでも良いので後ろに下げたい。
便器の位置を変更する為には排水管の位置変更が必要
排水管自体を工事しなければならず、かなり大きな工事になります。
便器を外します。
現在の排水管がほぼ真ん中にあります。
この排水管の位置を左の壁に移動する為床を開口します。
便器の排水管の位置に合わせて配管し直します。
30度や45度の角度のついた継ぎ手を繋ぎ合わせて両サイドの壁の中心、且つ奥の壁から200ミリの位置に配管を立ち上げます。
障害物があったり、角度が出なかったり、試行錯誤をしながら最終的に狙った所から5ミリほどズレましたが収めました。
リモデル用便器の為の部材が必要
この後、専門的な話になりますが、リモデル便器用ではないアダプターをリモデル便器に適用して取り付けました。(もちろん図面を取り寄せ確認の上です)
普通の職人だとリモデル便器なので「動かしようがない」と諦めてしまうところを何とかする職人は尊敬出来ると思います。
お客さんも以前よりスペースが出来たと喜んで頂きまして職人も笑顔になりました。
お客さんのご要望に出来る限り答える事が、意外と難しいこともありますが、今回は無事に納められて良かったです。
便器位置変更の単体の工事だと費用が上がる
廊下のフローリングの張り替えや古い上水道、給湯管を新しくするリフォームをしている時に追加で言われた工事だったので、その流れで工事を進めましたので費用もさほどは掛かっていません。
しかし、便器の位置を変更するのみのリフォーム工事ですと、それなりの費用がかかります。
その内容は以下のとおりです。
- 配管の状況を確認(事前に床を開口する必要がある)
- 水道工事の職人の費用
- 配管部材の用意
- 便器用の部材の調達(移動が可能な場合のみ)
- 床復旧の為の大工工事
- 床材(CFなど)の貼替工事
上記の費用をざっくりと計算すると10万円くらいになります。
便器だけを動かすにしては費用がかかると思います。
全体的なリフォーム工事の時に同時進行でやれば追加工事とみなせるので水道工事、大工工事などの工事費がかなり安く済みます。
正直に申し上げると上記の理由から便器の位置変更だけの工事はお勧めできません。
全てを解決する事は出来ませんが、何とか出来る方法を考え提案して、妥協点を探すのも解決工房のモットーです。
費用がかかっても仕方がないと言う切実な思いのお客様はご連絡ください。現場を拝見しに伺います。
便器のサイズについて
TOTOで見ると、一番奥行きの小さいのはネオレストのRSタイプで690㎜
タンク付きの物だとピュアレストQRで757㎜
やはりタンクレスの方が少し小さいです。
さらに小さい物は
TOTOのCS597BCS+SH596BAYRでサイズは723㎜です。
もう少しサイズの小さい物としてはTOTOのパブリックの便器がありますが、一般住宅用ではない為設置が出来ない場合の方が多く、特に給水管の径が太くないと設置出来ないので、現場調査が必要です。ちなみにサイズは675㎜です。
排水を移動することも重要ですが、便器を小さくする方法もあります。
川崎市、横浜市、東京都の方はお問い合わせください。
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